

琵琶の祖
平安時代前期に活躍した楽人、藤原貞敏は 若い頃から音楽に精通し、鼓や琴などを好んで演奏していたといいます。 遣唐使として唐にわたり、琵琶の名手である簾承武に弟子入りしました。 短い期間(数ヶ月といわれる)で、曲を習得し、さらに数十曲の楽譜を授けられ、 ...


経正と青山
平敦盛の兄である平経正もやはり楽の素養がある人物でした。 平清盛の異母弟、経盛の息子である経正は幼少期、仁和寺で過ごしたことがあり その頃に楽才を認められ、 仁和寺の五世門跡、覚性法親王より琵琶「青山」を下賜されたといいます。 ...


学芸にすぐれた悲劇の美男子
平重衡は清盛の五男で、管絃の道に通じていた人物でした。 『吾妻鏡』元暦元年(1184)四月では 頼朝に捕らえられ死を待つ重衡が<管絃>をした様子が記されています。 ある晩、頼朝が重衡のもとに数名の家臣と千手前を遣り、徒然を紛らわせるように宴を整えると工藤祐経は鼓...