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経正と青山
- gagakuasia
- 2014年8月4日
- 読了時間: 1分
平敦盛の兄である平経正もやはり楽の素養がある人物でした。 平清盛の異母弟、経盛の息子である経正は幼少期、仁和寺で過ごしたことがあり その頃に楽才を認められ、 仁和寺の五世門跡、覚性法親王より琵琶「青山」を下賜されたといいます。 経正は青山を片時も離さなかったといい、17歳の時に宇佐神宮の勅使として赴いた際に神前で青山を弾いたり

源義仲追討に北陸に向かう際には、竹生島で琵琶を弾きましたが、 この時には2,3曲の後に秘曲「上玄石上」 を弾くと、社壇の上から白狐が現れ、 庭で経正を守るように遊んだという言い伝えもあります。

平家都落ちの際には、仁和寺に駆けつけ、青山を返上したといいます。
自身の最期を悟り、青山を守ったのでしょうね。 平経正の楽、琵琶に対する思い、そして銘器「青山」への敬意が伺われます。
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