技の取得と雅楽実演家

​古典雅楽の伝承者は、雅楽実技を「総合的に身につける」ことで、指揮者のいない演奏において完成度の高いハーモニー、舞楽における舞人との絶妙なシンクロを実現しています。

​雅楽実演家が習得する技はについては以下の図をご覧ください。

「総合的に身につける」の意味とは…。

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笙(しょう)

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龍笛(りゅうてき)

篳篥(ひちりき)

管楽器 いずれか 1つを専攻
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​楽琵琶(がくびわ)

​楽筝(がくそう)

絃楽器 いずれか 1つを専攻

鞨鼓(かっこ)

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楽太鼓

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​鉦鼓(しょうこ)

打楽器3つすべてを修得
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​左舞(さまい)

​右舞(うまい)

舞楽は 左・右いずれか 1つを専攻

つまり、管楽器・絃楽器・打楽器の楽器を修養し、

さらに舞楽、歌謡についても身につけます。

ちなみに、雅楽実演家のプロフィールには

「龍笛・琵琶・左舞を専攻(または○○氏に師事)

というように記載されます。

※打楽器と歌謡については習得が前提となっていることとして特に明記しないことが多い。

また、これらの技は演奏家の教養として身につけるだけではなく、

実演時には演目によってそれぞれを担当します。

例えば

前半の管絃では 篳篥  後半の舞楽では 舞人

前半の管絃では 楽筝 → 後半の舞楽では 太鼓

などと、それぞれについて実演できる技量の習得をはかります。

このように雅楽では、奏(楽器)・唱(歌謡)・舞(舞楽)のすべてを学ぶことで、指揮者不在にもかかわらず、絶妙な調和を実現しています。

また舞楽においては舞楽を習得した楽器演奏者が伴奏をし、また楽器の素養を持つ舞人が舞うことではじめて、完成度の高い舞楽を上演することが可能になります。

このどちらかが欠けても質の高い舞楽を上演することは叶わないでしょう。

 

雅楽実演家(プロの演奏者)については上記の通りですが、

​雅楽にまずは触れてみたいという方には、この雅楽の伝承法についてご理解いただくことで、学びたい楽器や舞、歌謡などを選ぶ参考にしていただければと思います。

もちろん、実演家を目指したい、また雅楽をより深く総合的に学びたいという方には、

合奏稽古や打楽器稽古の機会を設けています。

​ぜひ、ご希望に合った学びをご選択ください。