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雅楽を舞う ~舞楽(ぶがく)の世界~
舞楽(ぶがく)は雅楽器の伴奏に合わせて舞う身体芸術です。
色鮮やかで異国情緒たっぷりの装束や、厳しい面をつけて勇壮に舞う、はたまた平安貴族を彷彿とさせる姿でゆったりと舞うものなど、その種類は多様です。
その出自や伝来経路などから、中国系の唐楽による左舞(さまい)、朝鮮半島系の高麗楽による右舞(うまい)に分けられ、左舞は楽曲の旋律、右舞は打楽器の拍子に合わせて舞います。
左舞と右舞とでは基本動作が違うため、通常はどちらかを選択して学びます。
< 左舞 >
特徴:
中国経由の楽曲群ですが、その中には天竺楽、林邑楽なども含まれています。
装束は赤系統の物を着用し、舞人は楽曲の旋律にあわせて舞います。
稽古:
楽器の唱歌(主に龍笛)を歌いながら、旋律にあわせて舞動作を習得していきます。
そのため、特に左舞を習得する場合には管楽器を学び、楽曲の流れや間合いを体得している事が望ましいです。
代表的な演目:
蘭陵王(らんりょうおう)、万歳楽(まんざいらく)、春鶯囀(しゅんのうでん)、五常楽(ごしょうらく)など
「蘭陵王」
「迦陵頻」
< 右舞 >
特徴:
朝鮮半島経由の楽曲群で、百済楽(くだらがく)、新羅楽(しらぎがく)などを中心に、渤海楽(ぼっかいがく)なども含む。
装束は青系統の物を着用し、舞人は打楽器の拍子にあわせて舞います。
稽古:
「テン、テン、ズン、ドー」など打楽器の拍子を唱えながら、拍子にあわせて舞動作を習得していきます。
代表的な演目:
納曾利(なそり)、延喜楽(えんぎらく)、貴徳(きとく)、胡蝶(こちょう)など
「納曾利」
「胡蝶」
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