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篳篥を吹く ~豊饒な大地の音色を奏でる~

「地上の人の声」「大地の音」として力強くダイナミックな音色で演奏全体を牽引する篳篥。

雅楽における全ジャンルに用い、主旋律を奏でながら演奏全体を蘆で作ったリードを操り、自由自在に彩ります。            

                    ⇒篳篥についてより詳しく見る(三田徳明雅楽研究会ページ)

【篳篥の特徴】

 全ての雅楽の演奏で活躍

 

 管絃、舞楽、歌物、そして国風歌舞など全ての演奏に用います。

楽曲の出自によって笛を持ち分ける龍笛(横笛)奏者や、唐楽の演奏にのみ演奏する笙奏者とは異なり、篳篥奏者は一つの楽器で全てを演奏します。

 主旋律を担当し、演奏をリード

 主旋律を担当し、演奏をリードするほか、「塩梅(えんばい)」という独特の奏法で演奏に彩を加えます。

  

【お稽古および楽器の取扱】

 蘆舌(ロゼツ)を製作する

 篳篥の命といえる、音色を奏でるリードは蘆舌(ろぜつ)といい、蘆で作られています。

この蘆舌は奏者が自ら作成します。この蘆舌により演奏が大きく変わる為、蘆舌の作成技量が演奏者としての技量に直結します。

 お茶に蘆舌を浸す

 演奏する際は、お茶(緑茶)に蘆舌を浸して吹き口を開き、息が入る状態を整えます。

​古来より篳篥奏者とお茶は切っても切れない間柄です。

 

 

 唱歌を歌い楽曲を覚える

 お稽古では、「唱歌」(しょうか・しょうが)という曲ごとに決まった歌を歌い、旋律、拍子、間を身につけて行きます。

  

篳篥Q&A

-篳篥について Q&A-

Q.1 楽器は高いのでしょうか?

 A. 入門用の楽器(樹脂製)ものは4,000円(+税)で入手ができます。まずはこちらを使って演奏の基礎を学び、上達の状況に応じて竹製の本管に移行していけば十分です。本管は工房や職人さんにもよりますが、おおよそ8万円前後からのものをおすすめしています。(なお当方では本管購入の際の紹介料・手数料などは一切いただいておりません)

Q.2 蘆舌はどのように準備すればいいでしょうか?

 A.篳篥をはじめて学ばれる際には、講師が準備いたします。

また、演奏の技量に応じて適宜、蘆舌の製作についても指導していきますが、初心者のうちは講師が作成した蘆舌を購入することができます。(3,000円~5,000円程度)

Q.3 お茶の準備は必要ですか?

 A.学習院生涯学習センターやよみうりセンターの各教室ではお茶の用意があります。

プライベートレッスンや、研修行事の合奏稽古などでは用意がありませんので、各自ポットなどでご持参ください。古来より温かい「緑茶」を用いています。

Q.4 自宅でお稽古できますか?

 A.楽器を持って間もない初期の段階(音が出るかどうかの状態)であれば可能ですが、ある程度音が出るようになった状態で、曲を吹く練習をする事はほぼ不可能です。音自体も大きいですので、都市部などでは戸建て、集合住宅ともに残念ながら騒音として苦情が出てしまうでしょう。

多くの方は公共施設の音楽室・スタジオや、民間の音楽スタジオ(個人練習ですと金額設定が安かったりします)また、最近では楽器演奏を可とするカラオケボックスなどを利用してお稽古をされているようです。

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