よくあるご質問にお答えします ~雅楽を習うQ&A~
<基本編>
Q. 【月謝制】【受講料制】など、どのような違いがあるのでしょうか?
A. それぞれのお稽古の形態に合わせて下記の通り設定しています。
【月 謝 制】・・・各種グループレッスンで採用しています。
月極でお稽古の出欠にかかわらず定額をお納めいただきます。(欠席の場合も返金や減額はありません)
また月単位で休会される際には休会費(3000円)をお納めいただきます。
(前月末までに講師へのお申し出が必要です。後から休会に変更することはできません。)
【受講料制】・・・個人レッスンで採用しています。
レッスン毎に設定されている基本料金(1コマ45分あたりの受講費)を受講回数(または時間)に応じて
お納めいただきます。
【参加費制】・・・合奏稽古や打ち物稽古など任意参加の研修会で採用しています。参加された際に都度お納めいただきます。
Q. レッスンの見学や体験はできますか?
A. 見学・体験は可能です。(一部例外あり)
一部レッスン(学習院さくらアカデミー講座)を除いて見学・体験が可能です。
【見 学】・・・無料ですが、同一レッスンにつき1回のみとなります。複数回に渡って見学することはできません。
【体 験】・・・他の受講生と一緒に実際のレッスンに参加し体験していただきます。有料(1回分の受講料)です。
※学習院さくらアカデミーでは実技講座開講前に<トライアル講座>を設けておりますので、本講座での体験はできません。
※体験時に楽器のレンタルをご希望の場合にはレンタル料を別途申し受けます。
(楽器により異なりますので詳細はお問い合わせください。)
<入門編>
Q. 音楽経験がないのですが、習うことはできますか?
A. もちろん大丈夫です。
音楽や楽器の経験、専門教育の有無は全く関係ありません。雅楽を通じて音楽を奏でる楽しさとぜひ出会ってください。
雅楽の楽器のお稽古には洋楽で用いる五線譜ではなく雅楽譜を使用しますので、洋楽のご経験や知識も必要ありません。
また、舞楽の場合にも舞踊、ダンス経験などは問いません。
Q. お稽古の際に用意するものはありますか?
A. 【楽器のお稽古】 楽器・譜面(いずれもお持ちの方のみ)、筆記用具 。
★篳篥レッスンでは熱い日本茶を保温ポットなどに入れてご持参ください。(リードに使います。量は200mlもあれば充分です)
【舞のお稽古】 動きやすい服装。白足袋または靴下。 (ストッキング、スカートは不可)
汗をかきますので、着替えや水分補給のための飲み物なども必要に応じてご用意ください。
【歌物のお稽古】 筆記具など。
詳細はそれぞれのページにもございますので、そちらもご覧ください。
Q. 楽器を持っていません。どうすればいいでしょうか?
A. 樹脂製の安価な楽器の購入(篳篥・龍笛)やレンタル(笙)ではじめられます。
当方の一般向け稽古ではまずは樹脂製(プラスチック)の楽器の利用を推奨しています。
樹脂製の楽器は、代々楽家に伝わる銘管をモデルとし基礎を身につける上で最も適した楽器であることに加え、
比較的安価(篳篥・龍笛)であるため、お稽古を始められる際の負担も少ないと考えます。
楽器ごとに状況が異なりますので、以下楽器ごとに記します。
【鳳笙】
いわゆるプラ管(楽器の一部が樹脂製)でも高価(10万円程度)となりますので、ハードルが高いかもしれません。
そこで当方ではお稽古時に貸与するレンタル用の楽器(有料)もご用意しています。
【篳篥】
樹脂製の楽器は5千円ほどで購入可能です。(別途、蘆舌(リード)が必須です)
また楽器(篳篥は蘆舌を含む)を既にお持ちの方は、お申込み時にその旨をお知らせ頂き、初回お稽古時にご持参ください。
【龍笛】
樹脂製の楽器は5千円ほどで購入可能です。
お稽古をはじめるにあたって新たに楽器の購入をお考えの方は、まずはご相談ください。
Q. 女性ですが、雅楽を習うことはできますか?
A. もちろん習うことができます。
宮内庁式部職楽部は男性のみの組織ですが、一方民間団体では多くの女性が演奏者として活躍しています。
当方の当方のレッスンでは男女の別なく同じようにお稽古をし、それぞれの能力に応じて舞台での配役なども組んでいます。
<お稽古内容などに関して>
Q. 琵琶を習いたいのですか、琵琶だけのレッスンはないのですか?ちなみに雅楽は始めてです。
A. 当方では、絃楽器、打楽器の専門クラスは設けておりません。
雅楽における琵琶(楽琵琶といいます)は平家・薩摩などの琵琶などとは全く異なり、旋律を奏でる管楽器に対して、
絃楽器は拍子を刻むことでこれをリードし、楽曲の進行をつかさどる非常に重要な役割を担っています。
そのため、琵琶を演奏するための基本的な能力を管楽演奏を通じて習得していることが前提となります。
まずはいずれかの管楽器を学ぶことから始めて頂きたいと思います。
Q. 神社の祭典に必要な曲を習得したいと思っていますが、教えていただけますか?
A. 各グループレッスンでは、他の受講者と一緒にお稽古するため、個別に希望の楽曲をお稽古することができません。
上記のように学びたい楽曲が限定されている場合にはプライベートレッスンでのご受講をおすすめします。
Q. 中学生の子を習わせたいのですが、子供雅楽ではダメでしょうか?
A. 子供雅楽レッスンでは舞楽のお稽古のみとなっています。まず楽器をご希望の場合にはグループレッスンまたは
プライベートレッスンなどをご検討ください。また子供雅楽レッスンの対象年齢は小学生以下とさせていただいております。
個別にお問い合わせください。
Q. 現在雅楽団体に所属しています。お稽古時間を増やしたいので、
そちらのレッスンを追加で受講したいと思いますが、受講できますか?
A. まずは、現在ご所属の団体や師事している先生にご相談されてはいかがでしょうか?
複数の先生やお稽古を掛け持ちしお稽古時間や経験を増やす事は、指導内容の違いなどから却って混乱を招き決して
「技量を高めるための近道」となるとは限りません。また道義上これは推奨されるべきものではないでしょう。
ぜひ一つの団体、ひとりの先生に絞ってお稽古をされることをお勧めします。
Q. 仲間数名で稽古をしていますが、教えてくれる人がいません。また東京から少し離れています。講師の先生に
来てもらいレッスンをしていただくことは可能でしょうか?
A. 講師との予定が合うこと、会場を確保していただくことなど、いくつか条件があります。
まずは詳細やご希望をお知らせいただきご相談ください。
Q. 舞楽や歌物でのプライベートレッスンはないのでしょうか?
A. ご希望に応じてレッスンを実施することは可能ですので、個別にお問い合わせください。
定期的に日時を固定して実施するグループレッスンへのご参加が難しい、遠方からの受講希望者や、
グループレッスンでは難しい個別集中稽古を希望される方にはおすすめです。
Q. 独学で演奏をマスターしたいと思っていますが、可能でしょうか?
またそのために有効な教材やCDなどがあれば教えてください。
A. 古来、口伝で伝承されているのが雅楽です。
正しい雅楽を身につけたいと思われるのであれば、正しい知識と技量をお持ちの先生に師事し、
唱歌や楽器演奏の基礎からしっかり学ばれることをお勧めします。
上記Q&Aでは解決しない場合には、直接お問合せください。
なお、上記回答は当方の演奏・お稽古方針に基づいたものです。
先生や団体毎にさまざまなお考えがあり、お稽古場によっては方針が異なる場合もございます。