よくあるご質問にお答えします ~雅楽を習うQ&A~
<入門編>
Q. 音楽経験がないのですが、習うことはできますか?
A. もちろん大丈夫です。
音楽や楽器の経験、専門教育の有無は全く関係ありません。ぜひ雅楽でを通じて音楽の楽しさと出会ってください。
雅楽の楽器のお稽古には洋楽で用いる五線譜は使用いたしませんので、洋楽のご経験も一切必要ありません。
また、舞楽の場合にも舞踊、ダンス経験などは問いません。
Q. はじめる前にお稽古の様子を知りたいので、見学や体験はできますか?
A. 見学・体験は可能です。(一部例外あり)
よみうりカルチャー講座では見学(無料)・体験(有料)が可能です。ご希望の場合は直接センターにお申し込みください。
学習院生涯学習センターではセンターの方針により、講座の見学や体験ができません。
そのかわり、安価で講座を体験できる「トライアル講座」が本講座開講前に設けられていますので、ぜひこちらをご利用ください。
なお、プライベートレッスンについてはそのお稽古性質上、見学はできませんのでご了承ください。
Q. お稽古の際に用意するものはありますか?
A. 【楽器のお稽古】 楽器・譜面(いずれもお持ちの方のみ)、筆記用具 。篳篥用のお茶はセンター講座では用意があります。
【舞のお稽古】 動きやすい服装。白足袋または靴下。 (ストッキング、スカートは不可)
汗をかきますので、着替えや水分補給のための飲み物なども必要に応じてご用意ください。
【歌物のお稽古】 筆記具など。
詳細はそれぞれのページにもございますので、そちらもご覧ください。
Q. 楽器を持っていません。どうすればいいでしょうか?
A. 樹脂製の安価な楽器の購入(篳篥・龍笛)やレンタル(笙)ではじめられます。
当方の一般向け稽古ではまずは樹脂製(プラスチック)の楽器の利用を推奨しています。
樹脂製の楽器は、代々楽家に伝わる最もバランスのよい銘管をモデルとし基礎を身につける上で最も適した楽器であることに加え、
比較的安価(篳篥・龍笛)であるため、お稽古を始められる際の負担も少ないと考えます。
ただし、楽器ごとに状況が異なりますので、以下楽器ごとに記します。
【鳳笙】
いわゆるプラ管(楽器の一部が樹脂製)でも高価(10万円程度)となりますので、購入をするとなるとどうしても準備が必要になって
きてしまいます。そこで当方ではお稽古時に貸与するレンタル用の楽器(有料)の準備もございます。
こうした物を利用しながら少しずつ環境を整えていく事も可能です。
【篳篥】
樹脂製の楽器は五千円ほどで購入可能です。(別途、蘆舌(リード)が必須です)
また楽器(篳篥は蘆舌を含む)を既にお持ちの方は、お申込み時にその旨をお知らせ頂き、初回お稽古時にご持参ください。
【龍笛】
樹脂製の楽器は五千円ほどで購入可能です。
お稽古をはじめるにあたって、新たに楽器の購入をお考えの方は、まずはご相談ください。
Q. 女性ですが、雅楽を習うことはできますか?
A. もちろん習うことができます。
確かに雅楽の専門家として皇室に仕える宮内庁式部職楽部には男性しかいませんが、民間団体では多くの女性が演奏者として
活躍しています。
当方のレッスンでは男女の別なく同じようにお稽古をし、それぞれの能力に応じて舞台での配役なども組んでいます。
<お稽古内容などに関して>
Q. 琵琶を習いたいのですか、琵琶だけのレッスンはないのですか?ちなみに雅楽は始めてです。
A. 当方では、絃楽器、打楽器の専門クラスは設けておりません。
雅楽では、 旋律を奏でる管楽器に対して、絃楽器は拍子を刻むことでこれをリードし、
楽曲の進行をつかさどる非常に重要な役割を担っています。
そのため、琵琶を演奏するための基本的な能力を管楽演奏を通じて習得していることが前提となります。
まずはいずれかの管楽器を学ぶことから始めて頂きたいと思います。
Q. 神社の祭典に必要な曲を習得したいと思っていますが、教えていただけますか?
A. 各センターでのグループレッスンでは、個別に希望の楽曲をお稽古することができませんので、
プライベートレッスンなどでのご受講をおすすめします。
Q. 中学生の子を習わせたいのですが、子供雅楽ではダメでしょうか?
A. 子供雅楽レッスンでは舞楽のお稽古のみとなっています。まず楽器をご希望の場合にはセンターでの講座または
プライベートレッスンなどをご検討ください。また子供雅楽レッスンの対象年齢は小学生以下とさせていただいております。
個別にお問い合わせください。
Q. 現在雅楽団体に所属しています。お稽古時間を増やしたいので、
そちらのレッスンを追加で受講したいと思いますが、受講できますか?
A. まずは、現在ご所属の団体や師事している先生に、お稽古を増やしてもらうことをご相談されてはいかがでしょうか?
先生により演奏や指導も異なりますし、複数の団体や先生を掛け持ちするのは師事している先生に対して失礼にあたるものと考えます。
また、複数の先生やお稽古を掛け持ちし、お稽古時間や経験を増やす事は決して「技量を高めるための近道」となるとは思いません。
一つの団体、ひとりの先生に絞ってお稽古をされることをお勧めします。
Q. 仲間数名で稽古をしていますが、教えてくれる人がいません。また東京から少し離れています。講師の先生に
来てもらいレッスンをしていただくことは可能でしょうか?
A. 講師との予定が合うこと、会場を確保していただくことなど、いくつか条件があります。
まずは詳細をお知らせいただきご相談ください。
Q. 舞楽や歌物でのプライベートレッスンはないのでしょうか?
A. ご希望に応じてレッスンを実施することは可能ですので、個別にお問い合わせください。
定期的に日時を固定して実施するグループレッスンへのご参加が難しい、遠方からの受講希望者や、
グループレッスンでは難しい個別集中稽古を希望される方にはおすすめです。
Q. 独学で演奏をマスターしたいと思っていますが、可能でしょうか?
またそのために有効な教材やCDなどがあれば教えてください。
A. 古来、口伝で伝承されているのが雅楽です。
正しい雅楽を身につけたいと思われるのであれば、正しい知識と技量をお持ちの先生に師事し、
唱歌や楽器演奏の基礎からしっかり学ばれることをお勧めします。
CDや本などの教材も、あくまで補助的な役割しか果たさないものと考えます。
上記Q&Aでは解決しない場合には、直接お問合せください。
なお、上記回答は当方の演奏・お稽古方針に基づいたものです。
先生や団体毎にさまざまなお考えがあり、お稽古場によっては方針が異なる場合もございます。