top of page

雅楽と料理を楽しむ

@写真集食堂めぐたま

「身体に美味しい文化講座」の1企画として、恵比寿にある写真集食堂めぐたまにて定期的に行われている雅楽コンサート&お食事会です。

 雅楽の歴史を時代ごとに切り取り、その時代にちなんだ演目を上演、また料理もその時代に合わせ再現します。目から耳から舌から、まさに全身で楽しむことができるタイムスリップ体験です。

 東京・恵比寿にある写真集食堂めぐたまを会場に、時代料理をおかどめぐみこ氏、企画を(株)ラサ畠中恵子氏、三田徳明雅楽研究会が雅楽上演を行います。

 2020年現在、安土桃山時代まで6回に渡り開催しており、2021年以降も引き継き企画が計画されています。ご参加を希望される方は開催時期となりましたらめぐたまHPなどからお申し込みください。

​ また本企画をそのままイベントとして実施することも可能です。企業や研究会などの催しなどにぜひご検討ください。

天平

天平時代(第1回) めぐたまHP 

 雅楽が伝来した天平時代、東大寺の大仏開眼供養で上演された舞楽曲を中心に演奏し、演奏者は忠実に再現された天平時代の衣装を身につけました。

 

 雅楽演奏:胡飲酒破・抜頭・蘭陵王・迦陵頻(舞楽)

 天平料理:蘇・豆・鯛膾・カノ宍膾・鮎塩焼・玉藻と菊の花の酢の物

      干しワラビと上総国蓮根と青菜・イノ宍と茸と青菜の羹

      天平五種たなつもの と 蓮の実とむかごのご飯 など

 衣装制作:畠中恵子【(株)ラサ】

 料  理:おかどめぐみこ

​ 雅楽演奏:三田徳明雅楽アンサンブル

​  ※こちらの「天平衣装と雅楽」企画はご依頼をお受けしています。

平安前期

平安前期(第2回) めぐたまHP 

 雅楽が日本に根付き、次第に「日本化」していく過渡期が平安前期です。宮廷貴族たちの間での演奏も定着し、彼らによって新たな楽曲も作られるようになりました。それらの当時でいう新作曲や、よく演奏された曲を中心に演奏しました。また演奏者は狩衣を身につけました。

 

 雅楽演奏:陪臚・白濱・胡蝶・蘭陵王(舞楽)ほか

 平安料理:小野小町の食したものをテーマに『玉造小町壮衰書』から

      鮭の条(須波夜利)鮭とば・鰹若節・ホタルイカの煮干し

      鯉のあらい・豕(いのこ)の串焼き・芋がらと干し筍

      荒布の炒め煮 ふさはじかみ・若布と若菜の羹・望がゆ など

 料  理:おかどめぐみこ

​ 雅楽演奏:三田徳明雅楽アンサンブル

平安後期・源氏

平安後期(第3回) めぐたまHP 

 前回の平安前期に続き、平安時代後期の今回は、主に西暦1000年前後に成立したとされる、『源氏物語』の世界から、物語中に演奏されている楽曲を中心に演奏しました。また、朗詠「新豊」は筆者である紫式部が仕えた中宮彰子(しょうし/あきこ)の産んだ敦良親王(後の後朱雀天皇)の五十日の宴が記録上に残る初演と考えられます。きっとこの席には紫式部も同席していたことでしょう。彼女が楽しんだ楽曲として合わせて上演しました。

 

 雅楽演奏:朗詠「新豊」・皇じょう急・青海波・胡蝶(舞楽)ほか

 平安料理:『延喜式』『今昔物語』『蜻蛉日記』『源氏物語』などから

      硬い乾き物(するめ、炒り黒大豆)・氷頭なます

      粕に漬けた肉/豕(ゐのこ)のかすもみ

      イワシの丸干しとイワシの焼き干し(紫式部の好物)

      竹の子としいたけのいったもの・若菜の茹でもの

      大根の柚の汁あえ・若布の煮物、伯耆の板わかめ

      きのこの羹(きのこ汁)・以毛加由(いもがゆ)

      白米、たかきび、もちきび

​      糫餅(かんべい/まがり)/ニッケとゴマの揚げ菓子

 料  理:おかどめぐみこ

​ 雅楽演奏:三田徳明雅楽アンサンブル

鎌倉安土桃山

鎌倉から安土桃山時代へ(第4回) めぐたまHP

 雅楽が貴族達のあそびとして隆盛を極めた平安時代。続く鎌倉時代は武士の政権でありましたが、雅楽は依然として権力者たちを惹きつけて止みませんでした。さらに『方丈記』には盤渉調「秋風楽」が散見され、当時好んで演奏されていたようです。残念ながらこの楽曲は現行雅楽のレパートリーの基となっている「明治撰定譜」には収録されていませんが、安倍家に残る古譜から今回は篳篥で演奏しました。また応仁の乱で荒廃した雅楽を立て直す織田信長、そしてそれに続く豊臣秀吉の時代には、聚楽第で行われた後陽成天皇を招いての御遊、舞御覧が行われました。当日はこの時の演目から数曲を演奏しました。

 

 雅楽演奏:盤渉調「秋風楽」・五常楽急・延喜楽・長慶子、めぐたま社歌

ほか

 戦国料理:麦飯のお握り(秀吉の好物の豆味噌をぬって)

      あいまぜ/大根とごぼうの煮物/焼き蛸(秀吉の好物)

      猪肉のあぶり

      あつめ汁(前田利家は妻まつが作るこの知るが好物だった)

      兵糧丸

     (米・白玉粉・小麦粉・そば粉・きな粉・すりごま等々に砂糖と

      酒を入れ、よく練って蒸された戦国版カロリーメイト。

      戦に持参した。)

      芋籠(いもごみ・米粉とすった山芋を蒸したデザート)

 料  理:おかどめぐみこ

​ 雅楽演奏:三田徳明雅楽アンサンブル

江戸時代前期(第5回) めぐたまHP

 群雄割拠の戦国時代が終わりを告げ、武士の政権である江戸幕府が誕生しました。再び京都を遠く離れ、江戸後に政治の中心となる大都市を築き上げた徳川家は、式楽として能楽を取り入れる一方で、楽人を呼び寄せ江戸城内に専門部署を設けました。これが「紅葉山楽所」です。

​ゆかりのある楽曲をお聞きいただき、江戸時代のお料理をお楽しみいただきました。

 

 江戸料理:ウエルカム おにぎり(春菜飯のおにぎり)

      春の雪(黒白精味集より)

​      桜鯛の白酢がけ

      雷豆腐(豆腐百珍 尋常品より)

      さつま芋のなんば煮(年中番菜録より)

      芹の胡麻和え(料理物語より)

      桜飯(名飯部類より)

      かるめいら(古今名物御前菓子秘伝抄より)

 料  理:おかどめぐみこ

​ 雅楽演奏:三田徳明雅楽アンサンブル

江戸時代前期

令和の御代替わり 奉祝の雅楽(第6回) 

めぐたまHP

 平成から令和へと御代替わりを終え、大嘗祭が斎行されました。

この大きな行事でもやはり雅楽は奏でられます。今回は一連の行事の紹介とゆかりのある楽曲演奏、そして演奏後にはこの度の大嘗祭の大饗の儀で実際に供されたお料理を再現しお楽しみいただきました。

 

 大饗の儀の料理:

      汁物:合味噌仕立、巻鱧、独活

      取肴:日の出蒲鉾、大山鶏松風焼、鶴亀型薯蕷羹

      作身:鯛・白糸大根、大葉

​      加薬飯:海老曽保呂、椎茸、干瓢、青豆、錦糸玉子、紅生姜

 料  理:おかどめぐみこ

​ 雅楽演奏:三田徳明雅楽アンサンブル

令和の御代替わり
次回告知

【次の開催は】

2024年3月を予定しています。

​詳細が決まり次第お知らせ致します。

bottom of page